鍼灸治療にもいろいろなアプローチがあります
「鍼灸治療」と聞くと、多くの方は東洋医学、すなわち“ツボ”を使った施術を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、実際には鍼治療にも数多くの理論やアプローチがあり、それぞれ得意とする分野が異なります。
例えば、経絡やツボを中心とした伝統的な方法もあれば、解剖学や生理学など西洋医学の知見を基にした方法もあります。
当院では、西洋医学をベースにしたトリガーポイント理論に基づき、筋肉や筋膜の緊張・こりにアプローチする施術を行っています。
東洋医学的な鍼とトリガーポイント鍼治療の違い
東洋医学的な鍼は、全般的に刺激量が少なく「痛くない施術」であることが多いのが特徴です。
一方、当院で行っているトリガーポイント鍼治療は、症状の原因となっているポイントに深くアプローチし、「ズーン」と響く体感がある施術です。
この「ズーン」とした響きは、ただ痛いだけではありません。
実際には、痛みの出ている場所に直接針を打つわけではなく、動作や姿勢、運動連鎖の分析から、症状を引き起こしている真の原因にアプローチしていきます。

効いている感覚とは
例えば、頭痛の治療では首や肩に原因があるケースがあります。
原因となっているポイント(=トリガーポイント)に鍼を打つと、「ズーン」といつもの痛みが再現されるような感覚が現れます。
これは“痛いけど気持ちいい”独特の感覚で、多くの方が「効いている」と感じる瞬間です。
この感覚が出ることで、脳に「いま治療してもらっている」という信号が送られ、治療効果が高まると考えられています。
患者さまの声と刺激の強さ
当院に来られる患者さまからは、
「こういう鍼は初めてです」
「すごく効いている感じがします」
といった感想をいただくことが多くあります。
また、痛みや症状が強い方ほど、治療初期はやや強めの刺激を感じる場合がありますが、施術を重ねることで“気持ちの良い響き”へと変化していきます。
強い痛みや長引くコリでお悩みの方、これまでの鍼治療であまり変化を感じられなかった方は、ぜひ一度当院のトリガーポイント鍼治療を体験してみてください。
「効いている」と実感できる施術で、あなたの症状改善をサポートいたします。
『この記事の執筆者:佐野 聖(はり・きゅう・マッサージ治療院 feel 院長)』
1995年に鍼灸マッサージ師(国家資格)を取得後、整形外科クリニックで8年間勤務。2003年に横浜で「鍼灸マッサージ治療院 feel」を開院。筋筋膜性疼痛症候群(MPS)やトリガーポイント治療を専門とし、肩こり・腰痛・坐骨神経痛・五十肩・頭痛など慢性痛の改善に注力。治療技術は鍼灸専門誌『医道の日本』にも紹介されている。