こんにちは。
横浜のトリガーポイント鍼灸院feel院長の佐野です。
今回は少しドキッとするタイトルかもしれませんが、夏に増える「ある習慣」についてお話します。
その名も――ペットボトル症候群。
「ペットボトル症候群」って何?
正式には清涼飲料水ケトーシスと呼ばれるこの症状。
糖分の多い飲料(スポーツドリンク、炭酸飲料、甘いカフェラテなど)を日常的に大量に飲むことで、血糖値が急上昇し続け、体の代謝が乱れてしまう状態です。
特に汗をかきやすい夏場は、のどが渇く→冷たい甘い飲み物に手が伸びるというサイクルが起きやすく、知らず知らずのうちに大量の糖を摂取してしまいます。
起きる症状
以下のような症状が現れたら要注意です:
- 異常な喉の渇き
- 頻尿・倦怠感
- 体重減少(なのに食欲はある)
- 口の中が乾く、甘いにおいがする呼気
- 集中力の低下
この状態が続くと、糖尿病の発症や悪化にもつながります。
清涼飲料に含まれる“見えない糖”
たとえば、一般的な500mlのスポーツドリンクには角砂糖に換算して約7~8個分の糖が含まれています。
「健康によさそう」と思って飲んでいるものが、実は*液体の糖爆弾になっている可能性もあるのです。
夏の水分補給、どうすればいい?
- 基本は水か麦茶:カフェイン・糖分ゼロのものをメインに。
- スポーツドリンクは薄める:原液のままでは糖分が多すぎます。目安は2〜3倍に薄める。
- 飲む頻度を意識する:「喉が乾く前に少しずつ」が鉄則。
- 食事で栄養バランスを整える:ジュースの代わりに果物を選ぶと◎
「暑さにやられてる…」の正体が、実はこれかも?
夏バテだと思っていたら、実はペットボトル症候群による血糖乱高下だったそんなケースも少なくありません。
特に10代〜30代の若い世代は、症状に気づかずに進行してしまうこともあるため注意が必要です。
最後にひとこと
暑い季節を元気に乗り切るために、何を飲むかは、何を食べるかと同じくらい大切です。
冷たい飲み物で「涼」をとりながら、からだにやさしい選択を意識していきましょう。
この記事の執筆者:佐野 聖(はり・きゅう・マッサージ治療院 feel 院長)』
佐野聖は1995年に鍼灸マッサージ師(国家資格)を取得。8年間にわたり整形外科クリニックに勤務し、医師との連携による臨床経験を重ねたのち、2003年に横浜にて鍼灸マッサージ治療院「feel」を開院しました。
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)やトリガーポイントによる痛みやコリの治療を専門とし、肩こり・腰痛・坐骨神経痛・五十肩・頭痛など、多岐にわたる慢性症状の改善を得意としています。
その治療技術は、鍼灸専門誌『医道の日本』にも紹介されており、エビデンスと経験をもとに、患者様一人ひとりの痛みの本質に迫る施術を行っています。