2024年12月11日
タイで起きた「首を捻る」施術による死亡事故から考える ― 施術所の選び方
鍼治療
今朝のネットニュースで「タイで“首を捻る”施術を受けた歌手が、全身麻痺の末に死亡」という衝撃的な報道がありました。
因果関係は明確ではないものの、施術後から体が硬直し、やがて麻痺が進行して亡くなったとされています。
このような事故を防ぐために、私たちは施術所をどう選べば良いのでしょうか。
国家資格を持たない施術所が増えている現状
整体・カイロプラクティック・てもみなど、いわゆる「リラクゼーションサロン」は年々増加しています。
さらに「身体のスペシャリスト」を連想させるような民間資格も多く見られるようになりましたが、その多くは国家資格ではありません。
利用者の方からすれば「どこへ行けば安心なのか?」と迷うのも当然です。
そもそも「医業類似行為」とは?
法的に明確な定義はありませんが、判例からは次のように説明されています。
「医業類似行為とは」
疾病の治療または保健を目的として行われる行為であって、医師や法令で資格の認められた者が、その業として行うもの以外の行為。
これには大きく分けて2つのカテゴリーがあります。
1.法的資格制度のあるもの(国家資格)
鍼師
灸師
あん摩マッサージ指圧師
柔道整復師
いずれも指定の専門学校や大学で3年以上学び、国家試験に合格して初めて免許が付与されます。通信教育で取れるものではありません。
2.法的資格制度のないもの(民間資格・無資格)
整体
カイロプラクティック
もみほぐし など
最短1週間の通信講座で取得できる民間資格や、店舗独自の講習だけで名乗れてしまうものもあります。中には資格がなくても誰でも施術できてしまうケースもあるのです。
国家資格の施術と民間資格の施術、どう使い分ける?
私自身も疲れた時に、リラクゼーション目的でもみほぐしやアロママッサージを受けることはあります。
ただしそれはあくまでも「気分転換」や「軽い張りをほぐす」ためであり、治療目的ではありません。
腰痛や肩の痛みなど明らかな症状がある場合には、私は必ず国家資格を持つスタッフや弟子の治療院で施術を受けます。
そして、絶対に受けないのが「首や背骨をポキポキ鳴らす」整体やカイロプラクティックです。万一のリスクを考えると選択肢には入りません。
被害に遭わないために ― 施術所を選ぶ基準
大切なのは、目的に合わせて施術を選ぶことです。
・リラックスや気分転換 → リラクゼーションサロン
・症状改善や治療目的 → 国家資格を持つ治療院
事故や健康被害を避けるためには、「国家資格を持つ施術者かどうか」を一つの基準にすると良いでしょう。
横浜の当院 鍼灸マッサージ治療院 feel では、国家資格を持つスタッフが、トリガーポイント治療や鍼灸施術を通じて安全かつ効果的に患者さまの痛みに向き合っています。
まとめると、
「どんな人が施術するのか?」を確認することが、自分の健康を守る第一歩になります。
=この記事は、鍼灸マッサージ師(国家資格)である当院院長の佐野聖が書いています=
「佐野聖は1995年の国家資格取得以降、臨床の第一線で活躍しており、その技術は鍼灸の専門誌である「医道の日本」において紹介されるなど、トリガーポイント・筋膜由来の痛みやコリの改善において高い評価を得ております」