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鍼灸専門治療院 feel横浜本院 院長ブログ
2025年05月08日

臀筋群が引き起こすトリガーポイント性の坐骨神経痛とMPSの視点

坐骨神経痛
脚・足の痛み
MPS・筋筋膜性疼痛症候群

はり・きゅう・マッサージ治療院 feel 院長 佐野聖です。


「神経痛だと思っていたら、実は“筋肉”が原因だったんですね」
「最近、お尻の奥が痛くて、太ももやふくらはぎの外側までジンジンとしびれます」
「整形外科では“坐骨神経痛”と診断されましたが、薬を飲んでもよくならなくて…」

そんな患者さまが、当院には毎月のようにいらっしゃいます。
椎間板や神経に異常が見つからない場合でも、症状は確かに存在している——その正体が、「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)」であることは、実は少なくありません。


■ MPS(筋筋膜性疼痛症候群)とは?
MPSとは、筋肉や筋膜にできた“トリガーポイント(筋硬結)”が原因で、痛みやしびれ、運動障害を引き起こす症候群です。

特徴的なのは、以下の3点です:

筋内に“しこり”のような硬結が存在する
圧迫により痛みが“離れた部位”にも飛ぶ(関連痛)
画像検査では異常が見つからないことが多い
特に臀部や腰周りの筋肉は、慢性的なストレスや負荷がかかりやすく、MPSが発症しやすい部位の一つです。


■ 坐骨神経痛と誤診されやすい「臀筋群トリガーポイント性疼痛」
臀部にある大臀筋・中臀筋・小臀筋・梨状筋などの筋肉は、いずれもトリガーポイントが形成されやすく、坐骨神経痛に似た症状を引き起こすことがあります。

【各筋と関連痛パターン】
◉ 大臀筋
骨盤周囲の重だるさ、太もも裏の詰まり感。
座っていると圧迫されて痛みが強まる。
◉ 中臀筋
お尻の外側から太もも外側へと広がる関連痛。
片足に体重をかけた時の“力が抜けるような不安感”。
◉ 小臀筋
トリガーポイントができるとふくらはぎ・外くるぶし付近にまで痛みやしびれが放散。
「足が冷える」「感覚が鈍い」といった自律神経的な違和感も出やすい。
◉ 梨状筋
坐骨神経と非常に近い走行。
電撃痛や鋭いしびれが特徴。
「梨状筋症候群」として知られる。

■ なぜトリガーポイントができるのか?
MPSにおいて、トリガーポイントの形成は以下のメカニズムによって起こります。

姿勢不良、長時間の座位、反復動作による筋への負荷
精神的ストレスや寒冷刺激による交感神経優位
局所の血流障害 → エネルギー代謝の低下
筋線維の収縮が止まらなくなり**“しこり”として固定化**
この悪循環を断ち切らなければ、痛みは慢性化し、他の部位にも拡散していきます。


■ トリガーポイント鍼治療の流れ
① 評価・問診
「痛みの出方」「時間帯」「姿勢との関係」などから、筋由来の痛みかどうかを見極めます。
MPSの特徴である“関連痛パターン”を再現できるかどうかも重要な判断材料です。

② 触診とトリガーポイントの同定
表層から深層までの筋を丁寧に触診し、圧痛点と筋硬結を確認します。
特に小臀筋・梨状筋などの深層筋は高度な技術が必要です。

③ 刺鍼による筋緊張解除
ターゲットとなるトリガーポイントに、正確な角度・深度で鍼を刺入。
必要に応じてわずかな回旋や微細動作を加え、血流を回復させます。

反応として、

「痛気持ちいい感覚」
「スーッと軽くなる」
「足のしびれが和らいだ」
といった体感を得ることが多く、副交感神経の活性化によるリラックス効果も見られます。
④ セルフケアと再発予防
施術後は、ストレッチや姿勢・動作指導を通じて再発しにくい身体の使い方をご提案します。


■ まとめ:MPSという視点で“本当の原因”を見つける
坐骨神経痛のような症状が続いているのに、
「画像では異常なし」
「薬やマッサージでは変わらない」
「手術をすすめられて困っている」
という方は、MPS=筋由来の痛みを疑ってみてください。

筋肉にできた“コリ”が、あなたの痛みの正体かもしれません。
当院では、MPSの理論に基づいたトリガーポイント鍼治療により、症状の根本改善を目指します。


本当の原因に辿りつけば、症状は変わります。
お悩みの方は、ご相談ください。



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