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鍼灸専門治療院 feel横浜本院 院長ブログ
2026年07月23日

ウォーキングシューズで筋トレしていませんか?

筋膜・ファシア
セルフケア・メンテナンス
トレーニング

シューズ選びは、トレーニング効果だけでなく身体を守るためにも重要です。
トレーニングジムへ行くと、ランニング・ウォーキング用シューズでスクワットやデッドリフトなどの筋力トレーニングをしている方をよく見かけます。

もちろん、それでもトレーニングはできます。

しかし、身体への負担やトレーニング効率を考えると、非常にもったいないと感じます。

今回、私が普段使っている2足をご紹介します。



On Cloudsurfer(ウォーキング・ジョギング用)



Nike Metcon(筋力トレーニング用)


この2足は見た目こそ似ていますが、機能はまったく異なります。



ジョギングシューズは「前へ進む」ための靴

「ランニングシューズ・ウォーキングシューズ」

着地衝撃を吸収する

足が前へ転がる
長時間歩いても疲れにくい

ように設計されています。


厚いクッション材やロッカー構造(前へ転がる形状)が採用されているモデルも多く、非常に快適です。

ウォーキングやジョギングでは最高の性能を発揮します。


しかし筋トレでは逆効果になることも
スクワットやデッドリフトでは、

必要なのは

地面をしっかり踏む
足裏全体で力を伝える
左右にブレない安定性
です。

クッション性が高いシューズでは、体重を支えるたびにソールが沈み、そのわずかな沈み込みが、

足首

股関節
骨盤

の位置関係を変化させます。


重い重量になるほど、この差は無視できません。


トレーニングシューズは「安定」を最優先


Nike Metconのようなトレーニングシューズは、

硬いソール
横方向への強さ
かかとの安定性
を重視しています。

そのため、

スクワット
ランジ
レッグプレス
ケーブルトレーニング

などで力を逃がしにくくなります。

結果としてフォームも安定しやすくなります。


足元の違いは全身へ伝わる
人の身体は一つの部位だけで動いているわけではありません。

足底から始まった力は、

下腿
大腿
骨盤
体幹

へと連続して伝わります。

筋膜の連続性という観点でも、足部から体幹・頭部まで連なる筋膜経線が存在すると考えられており、足部の機能は全身の動きに影響を及ぼします。

つまり、「靴が合わない」という問題は、足だけの問題では終わらないことがあります。


シューズだけでは解決しないこともある


もちろん、シューズを変えればすべて解決するわけではありません。

すでに

ふくらはぎ
前脛骨筋
腓骨筋
ハムストリング
大腿四頭筋
臀筋

などに過度な緊張やトリガーポイントが形成されている場合、
正しいシューズへ変更しても違和感が残ることがあります。

長期間積み重なった筋肉の過緊張は、靴だけでは元に戻らないからです。


鍼治療で筋肉をリセットするという考え方


当院では、筋肉や筋膜の状態を評価し、過緊張を起こしている筋へトリガーポイント鍼治療を行っています。

靴を見直し、フォームを改善し、必要に応じて筋肉のコンディションを整える。

この3つがそろうことで、より快適にトレーニングやウォーキングを続けられる方は少なくありません。


まとめ


✔ ウォーキング・ランニングシューズは歩くための靴

✔ 筋力トレーニングには安定性の高いシューズがおすすめ

✔ 足元の環境は全身の動きに影響する

✔ シューズだけで改善しない筋肉の問題には、筋肉へのアプローチも重要になる場合がある


院長からひとこと


私は用途によってシューズを使い分けています。

車で例えるなら、オフロードタイヤでサーキットを走るようなもの。

走れないわけではありませんが、本来の性能は発揮できません。

トレーニングを頑張るからこそ、身体を支える「足元」にも少しこだわってみてはいかがでしょうか。




【監修・執筆者プロフィール】
佐野 聖(さの ひじり)
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(国家資格)
横浜市の「はり・きゅう・マッサージ治療院 feel」院長。1995年に国家資格を取得後、整形外科勤務を経て、2003年に開業。
30年以上にわたり、肩こり・腰痛・坐骨神経痛・五十肩・頭痛などの慢性的な痛みの施術に従事。筋筋膜性疼痛症候群(MPS)、トリガーポイント、筋膜へのアプローチを専門とし、解剖学・運動学に基づいた施術を行っている。
トリガーポイント治療に関する臨床・技術について、鍼灸専門誌『医道の日本』に特集掲載。現在も国内外の知見を学び続け、臨床経験と根拠の両面を重視した施術を行っている。



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