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鍼灸専門治療院 feel横浜本院 院長ブログ
2025年11月07日

便秘による腰痛はなぜ左側に出る?原因と考えられる大腰筋の緊張について

腰痛
便秘

便秘と腰痛はまったく別の悩みに見えますが
腸のすぐ近くには 大腰筋・多裂筋・骨盤底筋 など
腰を支える“深い筋肉”が密集しています。

お腹が張ると腰も痛くなる、こんな方もいらっしゃるのではないですか?

便が溜まる → 腸が前に張る → 大腰筋がこわばる
姿勢が乱れる → 腰椎に負担 → 腰痛になる

この流れは、臨床でよくみられます。

さらに、便秘の不快感で交感神経が優位になると
多裂筋など、腰の深部筋も固まりやすくなります。

骨盤底筋についても同じで
便秘の人ほど “いきむクセ” が強まり
本来必要な“脱力”ができない状態になりやすいです。


改善のヒント

大腰筋の緊張をゆるめる
腸まわりの血流と滑走性を整える
横隔膜の動き(=迷走神経)を引き上げる
骨盤底筋は “いきみ” ではなく “脱力” を再学習
この並び順で整うと
「便秘も腰痛も一緒に軽くなる」ケースが多いです。

ここで、とても重要なことがひとつ。



【向かって左側、右大腰筋の向かいに左の大腰筋があり、S状結腸と近接しているのがわかります。】

S状結腸は体の左側に位置しているため、便が滞留して腸が張ると、隣接する左の大腰筋に圧がかかりやすくなります。これが、便秘に伴う腰痛が左側に偏って現れやすい一因と考えられます。

大腰筋は深部の筋…だから“鍼”が実は相性いい


大腰筋は腹部のさらに奥。
手のマッサージやストレッチではかなり届きにくい領域です。

そのため
大腰筋の緊張を効率よく整えたい場合は

→ 深部へアプローチできる“鍼治療”が理にかなっています。

「便秘+腰痛」の人は
“鍼で大腰筋をゆるめる” が、アプローチとして非常に有効なことが多い。

ここは“注意”


ただし

便秘+腰痛=全部筋肉 と決めつけるのは危険です。

以下のような症状がある場合は
内科・消化器科のチェックを先に 受けてください。

血便 / 黒い便
発熱
急な体重減少
夜間に目が覚めるほど強い痛み
50歳以降に新しく出た便秘・腰痛
がん家族歴が濃い
※大腸疾患 / 腸閉塞傾向 / 膵臓疾患 / 腹部大動脈など
内臓由来の“腰痛”も存在します。


まとめ


除外すべきものを除外する
その上で
大腰筋という“深い筋”を鍼で整える 

筋の流れと自律神経が整うと
「出す」も「支える」も、自然と変わっていきます。


=筆者:佐野 聖(さの ひじり)/ はり・きゅう・マッサージ治療院 feel 院長=
1995年に鍼灸マッサージ師(国家資格)を取得し、整形外科勤務からキャリアをスタートしました。臨床の現場で数多くの症例に携わる中で、痛みの多くが筋肉や筋膜に由来することに注目し、2003年に横浜で「はり・きゅう・マッサージ治療院 feel」を開業。筋筋膜性疼痛症候群(MPS)やトリガーポイント治療を専門に据え、肩こり・腰痛・坐骨神経痛・五十肩・頭痛など、慢性的な痛みに取り組んできました。
その治療技術や臨床経験は、鍼灸専門誌『医道の日本』でも特集として紹介されています。



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