こんにちは。
はりきゅうマッサージ治療院feel の広末です。
今回は、ハーフマラソン大会を1ヶ月後に控え
「走ったあと、腰の真ん中が痛くなる」というお悩みで来院された
40代男性ランナー・加藤さま(仮名)の症例をご紹介します。

加藤さまは学生時代からマラソンを続けるベテランランナー。
しかし、ここ最近は
・マラソン後に腰の中心部が必ず痛くなる
・走っている最中に「ピキッ」と鋭い痛みが出ることがある
といった症状に悩まされていました。
整形外科を受診したところ「ヘルニアではない」と診断されましたが
その後も痛みは続いており、1ヶ月後に控えたハーフマラソン大会に向けて
痛みを取りたいとのことで当院へ来院されました。
■ 腰痛の原因は“腰だけ”ではない
実際には、
腰部
臀部(お尻)
ハムストリングス
に強い筋緊張があり、押圧で関連痛も確認できました。
また、鍼をすると筋肉がピクッと反応する“トゥイッチング”も多く出現。
筋肉全体がギューッと硬く縮こまっているような状態でした。
さらに、“腸骨筋”や“大腿筋膜張筋”の緊張も強く、股関節の可動域が低下しており
股関節がうまく使えないことで、走行時の負担が腰の中心部に集中していたと考えられます。
■ なぜ「腸骨筋など深部筋の緊張」と「股関節の可動域低下」が腰痛につながるのか?
ランナーの腰痛で非常に多いのが、腸骨筋などの深部筋の緊張と股関節の可動域低下です。
◎ 腸骨筋とは?
腸骨筋は骨盤の内側から太ももの骨につくインナーマッスルで、脚を前に振り出す動きを担います。
マラソンでは一歩一歩、何千回も使われます。
腸骨筋が硬くなると…
・骨盤が前に引っ張られる(反り腰傾向)
・腰椎に圧縮ストレスがかかる
・着地衝撃が腰の中心部に集中
→ 走行中の「ピキッ」という痛みや、走行後の重だるい腰痛につながります。
◎ 股関節の可動域低下
股関節は本来大きく動く関節ですが、
・お尻の筋肉の硬さ
・ハムストリングスの緊張
・腸骨筋・大腿筋膜張筋の短縮
などにより、スムーズに動かなくなります。
その結果、本来「股関節」で吸収すべき衝撃を腰が代わりに負担してしまい、腰の中心部に痛みが集中します。
■ 治療内容:トリガーポイント鍼治療(週1回×4回)
1ヶ月間、週1回のペースで施術を行いました。
◎ 主な施術内容:腰部・臀部・ハムストリングスへのトリガーポイント鍼治療
・トゥイッチングを引き出し、深部の筋緊張を緩和
・腸骨筋・大腿筋膜張筋を緩め、股関節可動域を改善
・股関節の動きを整え、走行時の負担を分散
■ 4回目来院時の変化
・マラソン中の痛みはほぼ消失
・マラソン後の腰痛も大幅に軽減
来週、無事にハーフマラソン大会へ出場されます!
(大会終了後からは、パフォーマンス維持と再発予防のため定期メンテナンスで通院予定)
ランナーの皆さまが、笑顔でゴールできることを願っています。
=筆者:広末 喜和子=
鍼灸師として、肩こりや腰痛などの慢性症状から美容を目的とした施術まで、幅広く対応しております。
特に美容鍼の分野では、当院オリジナルメソッドである「リガメンティシア®」のインストラクターを務め
施術だけでなく後進の指導にも携わっています。
また、AEA認定エステティシャンの資格を取得し、化粧品やスキンケアの専門知識も豊富。
鍼灸とエステの両分野に精通していることから、美容と健康を総合的にサポートできるのが強みです。
