症状別治療例
Treatment Cases

テニス肘・ゴルフ肘

─ 肘や前腕の痛みはスポーツだけが原因ではありません

「テニス肘(上腕骨外側上顆炎)やゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)は、ラケットやクラブなど道具を使うスポーツに多い障害として知られています。
特に、長年プレーしている方だけでなく、初心者の“手打ちスイングでも発症しやすく、Over Use(使いすぎ)症候群の一種とされています。 しかし、実際にはスポーツをしていない方でも発症するケースが非常に多いのです。

日常生活にも潜む、テニス肘・ゴルフ肘

五十肩は、以下のような3つの経過をたどるのが一般的です

  • デスクワーク・PC作業
  • 重たい荷物を繰り返し持つ仕事
  • スマホ操作や料理など、手首を多用する動作

これら日常の動作でも、手首から肘につながる筋肉に繰り返し負荷がかかることで、その筋肉の付着部にある腱や筋膜が痛みを引き起こすのです。
さらに、前腕に疲労が蓄積することで、筋肉内部に「トリガーポイント(痛みの引き金点)」が形成されると、痛みが肘から手首にかけて広がる症状へと進行します。

痛みの出る場所と治療対象となる筋肉

テニスやゴルフ、PC作業など、痛みが出る部位によって関与する筋肉が異なります。当院では、トリガーポイントの位置や関連痛のパターンを正確に把握し、必要に応じ深部筋へのアプローチも行います。

テニスによる肘の痛み
動作 痛みの部位 主な原因筋(トリガーポイント)
バックハンド 肘の外側 橈側手根伸筋・総指伸筋
フォアハンド 肘の内側 尺側手根屈筋・橈側手根屈筋
ゴルフ(右打ちの場合)
痛む部位 主な原因筋
右肘の内側 尺側手根屈筋・橈側手根屈筋
左肘の外側 橈側手根伸筋・総指伸筋
デスクワーク・PC操作による症状
状態 主な原因筋
肘の外側に違和感・痛み 橈側手根伸筋・総指伸筋(マウス・タイピング負荷)

トリガーポイント鍼灸の有効性

一般的な湿布や電気治療、安静だけでは、深部の筋膜やトリガーポイントには届きにくいのが実情です。
当院では、以下のような流れでアプローチします

  • 原因筋の触診・動作評価による分析
  • トリガーポイントを正確に捉える鍼灸施術
  • 肘~前腕の筋膜リリースやストレッチ指導
  • フォームや日常動作の改善アドバイス

これにより、再発しにくい状態を作りながら、短期的な痛みの緩和と根本改善の両方を目指します。

【まとめ】肘の痛みは「肘が原因ではない」ことも

  • テニス肘・ゴルフ肘は、スポーツをしていない人にも起こる
  • 手首~前腕の“使いすぎ”が原因で、肘に痛みが出ることが多い
  • トリガーポイント鍼灸は、深部筋への直接アプローチが可能
  • 早めの対応で、再発や慢性化を防ぐことができます

「湿布やサポーターで様子を見ているけど良くならない」「整形外科では異常なしと言われたが痛みが続く」そんな方はぜひ一度、当院にご相談ください。

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